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近年復活してきた職場の制服

1970年代を中心とする高度成長の時代に普及した制服。あまり外に出ることのない内勤の女性職員にも制服を支給する企業は少なくありませんでした。ところがバブル崩壊後の2007年に男女雇用機会均等法が改正されると、制服を廃止する企業が続出。2008年のリーマンショック後は企業の業績が大幅に悪化したこともあって職場から制服が徐々に姿を消していったのです。職場における服装の自由化が進み、女性のオフィスファッションは時代のトレンドを取り入れながら変化しています。現在ではデニムパンツやカットソーなど、一昔前では想像もできなかったカジュアルな姿で出勤する女性も少なくありません。

しかし近年、再び制服を取り入れる企業が増加に転じているといわれています。それは、制服が持つ大きなメリットが見直されたため。女性であればメイク、男性であれば髪をセットするなど、通勤前は慌ただしいものです。制服にすることで、毎日の服選びに迷わずに済みますし、経済的な負担も軽減されます。また、制服を脱ぎ着することで仕事モードとオフモードの切り替えがしやすくモチベーションアップにつながることも。企業側としては制服の導入により費用負担は増加するものの、お客様を迎えるホスピタリティの観点から制服が見直されています。このほか会社のイメージアップ、リクルートなどでも制服の有効性が認められ、積極的に活用している企業が増えてきました。一旦は制服離れが進んだ日本企業ですが、もともと「制服愛」の強い日本人の気質はなかなか変らないものです。単一民族国家らしい日本の文化といえるのではないでしょうか。